
ほのぼのデート回かと思いきや一気に物語が動き出しました。
明かされるシルの正体。フレイアファミリアとの関係。
彼女の今後と、彼女の気持ちを知ったベルの今後の展開が気になってしまうお話でした。
【ネタバレ注意】
内容が複雑だったので整理するために考察を上げることにしました。
『まだ見てないよ!』って方は一度読んでから見ることをおすすめします。
それでは見ていきましょう。
シルの正体
始めに言ってしまうとシル=フレイアです。
過去に『シル』という名前の女性から真名を受け取り、眷属とすることで『フレイア』は『シル』の姿に変身することができるようになりました。
酒場で働き、ベルにお弁当をあげたり、優しく接していた『シル=フレイア』だったということになります。
『女神としてのフレイア』と『シルとしてのフレイア』は全く違うことから、シルに変身している間のフレイアは人としての心を持っているのではないかと思いました。
酒場の名前が『豊穣の女主人』であることにも納得しました。店主のミアがフレイアファミリアの元団長なのでフレイアが働いていたのも頷けます。
ヘルン(元:シル)
初登場。
フレイアに名を捧げ、眷属となることで神の一柱となった『元:シル』である女性『ヘルン』。
彼女も『シル』『フレイア』に変身することができるようです。(おそらくシルの姿は1日限定)
そのため16巻での『シル』は『フレイアver』『ヘルンver』と入れ替わっています。
『女神の付き人』と呼ばれ、従者でもないのにフレイアの隣にいることを許されていることから影武者の役割もしていたと思われます。その証拠にシル(フレイア)がベルと一緒にいる際、フレイア(ヘルン)は祭りでベルを見据えていました。
【唯一の秘法(ヴァナ・セイズ)】
フレイアがシルに変身している間の語感を共有し、思いも一方的に受信するという変身魔法です。
これによりフレイアの思いを知り、ベルに対して強い嫉妬を抱いくことになりました。
モノローグⅠの解説
シル視点かと思いきやヘルン視点のお話でした。
ヘルンはフレイアがベルに心を奪われていることが許せず、ベルを殺そうと計画します。
そのため自分もベルを好きになったから、豊穣の宴の中の一日を分けて欲しいと交渉しました。
この際フレイアから3つの条件が出されました。
-もし貴方の『嘘』が見破られた時、貴方の負けを認めること。
-その時点で貴方はもう、あの子に何もしてはならない。
-あの子の前に、貴方はもう二度と姿を現してはいけない。
読み終えてから見るとフレイアは全部知ってて交渉に乗ったんだろうなと思いました。
ヘルンのベルに対する殺意を知っていて、手出しさせないためにあえて乗ったのでしょう。
プロローグが2つに分かれている
気になって1-15巻まですべて確認しましたが、プロローグが2つに分かれているものはありませんでした。
今回は
プロローグ = シル(フレイア)視点
プロローグⅡ = ヘルン視点
と分かれています。
プロローグⅡには酒場『豊穣の女主人』の描写もありますが『変身魔法』によりフレイアと語感を共有したことにより見た風景でしょう。
物語の今後
ベルに告白し断られた後のシル(フレイア)
少女は死に、彼女は笑った。
とあります。
これはシル(人間)としてのフレイアは死に、女神としてのフレイアだけが残ったという描写でしょう。今後、酒場にシルは登場しないと思います。
フレイアは『準備をして。あの子を盗りに行く』『誰にも渡さない。ベル、貴方は女神のものにする』といっています。
さらに『あとがき』では『ラスボスがアップを開始しました』とあるのでベルを巡って大規模な抗争が起こりそうです。
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