
あらすじ
失われしルーン技術を求めて山小人(ドワーフ)の王国を目指すアインズ。
アウラとシャルティアを従えたアインズが足を踏み入れたドワーフの国ではクアゴアなる亜人種族の侵攻が迫りつつあった。
ルーン工匠を魔導国に引き入れることを交換条件にアインズはドワーフの王都を奪還する約束をする。
そこで待ち受けていたのはクアゴアのみならずアゼルリシア山脈最強の種族、フロスト・ドラゴン。
未知なる世界に魔導国の威光が次々に刻まれていく11巻。
不滅の国に君臨する王となるべく行動を開始した、
アインズの一手が及ぼす影響とは――。いよいよ新章開幕!
引用元:Amazon.co.jp
今回の動機
アインズの元にリザードマンがコキュートスからの報告書を持ってやってきた。
ドワーフの国について考えていたアインズはリザードマンの村がドワーフの国があるアゼルリシア山脈の麓にあることを思いだした。そこでリザードマンから話を聞くと『超希少金属を使った武具』の情報が飛び出す。そこからガゼフが持っていた『剃刀の剣(レイザーエッジ)』のような武器を制作する技術があるのではないかと推測。
ドワーフの国へ行く優先度が高くなったことから自身が赴くことを決定します。ただし、最悪の場合プレイヤーがいることも想定して。
今回の目的は以下になります。
- ルーン技術
- 超希少金属を使った武具
- プレイヤーの有無の確認
メンバー
最悪の事態も想定しているので強力なメンバーになります。
- アインズ
- アウラ
- シャルティア
- ゼンベル(リザードマン)
4人+護衛モンスターで向かうことになります。3巻以降ほぼ出番のなかったシャルティアがこの巻では活躍します。
残念ながらゼンベルは戦いません。
敵勢力
霜の竜『フロスト・ドラゴン』の一族
一族の長『オラサーダルク=ヘイリリアル』※表紙の青い龍
3匹の妃、16匹の子供がいる。
二番目の被害者。
オラサーダルクはアインズの装備品から宝の匂いを嗅ぎ取り差し出すよう要求しますがサクッと殺されます。『素材がレア』なので逆らった子供もサクッと死にます。
クアゴア氏族
王『ペ・リユロ』を中心とした亜人種の部族。
数は多く6万以上。
今回一番の被害者。
支配下に入れるため交渉に来たアウラ、シャルティアに「あなた方の力を知らない状況で、支配下に入るというのは非常に困難だ」と伝えたところ「支配下に入らないのであればオス四千、メス四千、子供二千になるまでお互い殺し合いなんし。一万匹になったら魔導国で使役するために連れて行くから」とシャルティアに返される。
クアゴアたちはお互い殺し合うことなどできずにシャルティアに突撃しますが、木の葉のように蹴散らされ一万匹まで数を減らすことになりました。
因みに逃げ道はアウラのワールドアイテムによってなかったのでそれしか選択肢がありません……
そうして魔導国の支配下に入った”ペ・リユロ”は帝国の皇帝”ジルクニフ”と同じ苦境を味わったもの同士として親友になります。
プレイヤーはいない
今回はプレイヤーはおらず、また痕跡も発見できませんでした。
アウラがワールドアイテムで逃げ道を断ったのも確認のためです。
ドワーフの国
国はフロスト・ドラゴンとクアゴアによって襲われジリ貧となっていたためアインズたちは救世主のように扱われるようになります。
またアインズが鎧を作って欲しいと取り出した金属、その金属を使った短剣を目にし、ドワーフたちの職人魂に火がつきます。
ルーン技術はドワーフの国ではほぼ廃れていました。そこでアインズはルーンが大量に刻まれた武器をルーン工匠たちに再現して欲しいと頼み、彼らに目標を与えます。
12巻では魔導国に招待されたドワーフが登場します。さらに12,13巻と彼らが作ったルーン武器も登場し活躍する場面があります。
まとめ
長く日の当たらなかったシャルティアにようやく活躍の場があり楽しく読めました。またシャルティアが気づかない部分をアウラがフォローしてあげるといった感じに作りになっており、2人の関係性をみてほっこりする部分もありました。
ドワーフたちに目標を与え、信頼を勝ち取り、国交を結ぶ様子も面白かったです。
ずっと胃の痛かったジルクニフに親友ができ、安らぎの時が訪れたのも嬉しい(?)展開でした。
たしかに戦闘もありましたが、個人的な感覚ではほのぼの回に相当する巻です。
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