順番が前後しましたが、3本目に2をクリアしました。プレイ時間は16時間くらいです。
まずは変更と注意点を解説します。
FF2ピクセルリマスターの変更と注意点
バトル関連
後列でも物理攻撃を受けるようになった
ダメージは半減しますが後列に配置したキャラも物理攻撃を受けるようになりました。
同時に味方の場合も後列から弓以外でも物理攻撃ができるようになりました。
逃走できるモンスターが増えた
FC版では逃げることが出来ないモンスターが多数いましたが、今作では大抵のモンスターから逃げられるようになりました。
その代わりなのか回避率99%でも逃走に失敗するようになっています。
回避率が明記されるようになった
武器の隠しパラメーターだった”回避率”が装備を選択したときに明記されています。
ステータス補正が重複可能
装備で【力+10】の装備を複数装備しても以前は1つ分の効果しかありませんでした。今作では装備した分だけステータスが上昇するようになっています。
装備前【力 = 79】
【力+10】を2つ装備。
【力+20】となり、【力 = 99】となっています。
熟練度関連
熟練度の伸び・モンスターランク
FC版と比べて熟練度の伸びが格段に早くなりました。
その代わりにモンスターのランクごとに熟練度を上げられる上限が設定されました。
戦っていて『熟練度が上がらない』と感じたらより高いランクのモンスターを相手にする必要があります。※ランクは7が最高
ランクはタイトル画面⇨エクストラ『モンスター図鑑』から確認できます。
魔法熟練度
魔法はモンスターのランクと無関係に熟練度が上がります。
敵でも味方でも良いので使いさえすればOKです。がんがん使っていきましょう。
魔法防御レベルは全体魔法でも上がる
FC版では単体魔法を受けないと上昇しませんでした。
今作では全体魔法を受けても上昇するので自然に上がりやすくなっています。
ステータスロックの撤廃
戦闘終了時に石化や猛毒などの永続状態異常だとステータスが上昇しない仕様が撤廃されました。
アイテム関連
一部アイテムが消費アイテムに変更
【大地のドラム】【エルメスの靴】などの未消費アイテムが消費アイテムに変更されました。
アイコンが一緒なことにより、消費アイテムに変更されていることがわかります。
アイテムの所持欄制限が排除
アイテムは1種類99個までになり、所持欄の制限がなくなりました。
魔法効果装備が壊れなくなった
正宗やホーリーランスなど戦闘中に使用すると魔法効果がある装備が壊れなくなりました。
補足ですが正宗はヘイスト11の全体化なのでめちゃめちゃ強力です。
魔法関連
アルテマの強化
FC版では最大まで強化しても数百のダメージしかでなかったアルテマが大幅に強化されています。
アルテマのダメージは特殊で武器の熟練度・アルテマ以外の魔法の熟練度も参照するため育成がとてつもなく大変です。
その代わり強化すれば全体に9000以上のダメージを叩きだすことも可能でラストダンジョンの雑魚でさえ一撃で葬ることができます。
アルテマ・熟練度上げの注意点
アルテマの熟練度上げの前に他の熟練度を上げてしまうとアルテマの威力が高すぎて育成がしづらくなります。
味方に全体化して魔法を連打する方法が一番はやいのですが威力が高熟練度になると回復が追いつかなくなってしまうためオートでの熟練度上げが難しくなるためです。
魔法のグラフィックが派手になった
魔法の熟練度が上昇すると魔法のエフェクトも派手になるように変更
1と8ではエフェクトが全く違うのがわかります。
大きく変化を分けると1~5、6~9、10~の3つの区間で大きくエフェクトが代わります。
【注意】装備の魔法干渉
装備画面には表示されませんが『剣・盾』など明らかに前衛向けの装備は、装備すると魔法の威力が減少します。
装備なし:599
装備あり:120
と明らかにダメージが違うことがわかります。
バグの修正
A・Bキャンセル
Aでコマンドを選択してBでキャンセルして戻っても選択したコマンドが実行されている扱いになるバグが消失しました。
魔法の本
バグにより装備できていた魔法の本が今作では装備できなくなりました。
バリア
説明とは違う効果だったバリアが正常な効果になりました。
ディスペル
何の効果もなかったディスペルが正常に機能するようになりました。
ウォール
ウォールをかけたあとに即死系魔法をかけると100%効いてしまうバグが修正されました。
FF6のバニシュ・デスとおなじ感じです。
感想
良かった点
魔法のエフェクト
なんと言っても『熟練度でハデになっていく魔法』が素晴らしいです。
まだアルテマ8までしか上げていませんが、16になると眩しいほどの大爆発が起きるようです。
この魔法のエフェクトは2DタイプのFFでトップクラスのかっこよさだと思います。
バトルの戦略性の高さ
個人的には1~3とプレイして一番歯ごたえがあったのが2でした。
初見殺しが多いとも言えるのですが、一部ボスは戦略を考えて装備や隊列を変更しておかないとサクッと死ぬようなものがありました。同時にラストダンジョンのボスはあるステータスを上げておかないと大変なことになります。
マップ機能
街中やダンジョン、フィールドで□ボタンを押すとマップを表示することができます。
このマップはスクロールして移動先をみることができ、階段や宝箱の有無を確認できるため探索でとても役立ちます。街中であればショップのアイコンも表示されるためほぼ迷うことがなくなりました。
ワールドマップでは街やダンジョンにカーソルを合わせると宝箱やアイテムの総数と取得数が確認できるためアイテムの見逃しをすぐに見つけることができます。
画像は1のものですが3でも同様の機能があり、全く同じように使うことができます。
悪かった点
ゲストキャラを育ててもあまり意味がない
期間限定キャラを育てても最後のパーティメンバーになにも反映されないため育成してもかなり残念なことになります。たしかにその時の戦闘は楽になりますが、時間をかけて育てる割にはあまり意味がありません。
さらに最後に加入するメンバーにしても初期状態ではかなり貧弱なため追いつくのに割と時間を使わなければいけません。
熟練度の弊害
序盤からでも時間をかければそれなりに強くなれる熟練度システムですが、逆に初期状態では弱すぎて使い物にならないとも言えます。それこそゲームの序盤であれば問題ありません。しかし終盤にもなって覚える魔法がレベル1からなので初期状態ではめちゃくちゃ弱いです。
古いゲームがベースなので仕方ないことですが、熟練度を上げる消費アイテムや高い熟練度の魔法を覚えられる高級な魔法の本など育成をブーストするアイテムが欲しいと思いました。
ダッシュ・エンカウント率の高さ
正確には歩数でエンカウントなのですが、ダッシュ移動のないFC版が基準なのでダッシュ移動していると高い頻度でエンカウントするように感じます。
そのためダッシュは高速で移動できるけど、短い間隔で戦闘するというデメリットがあります。
一部アイテムや魔法の効果が書かれていない
例えば【ブラッドソード】
『相手のHPを奪うソード』と説明がありますが、武器の攻撃力は【0】です。
HP吸収効果ができても攻撃力0でものすごく弱そうに見えます。
しかしこれには【相手のHPに依存したダメージを与える】という隠し効果があります。これは相手のHPが多ければ多いほど大きなダメージを与えるというものでカンストしていなくてもラスボスが3ターンで沈むほど強力なものです。
同じくバスナ、エスナという状態異常回復魔法。
状態異常回復魔法ですが、熟練度が低い状態では毒や猛毒しか治せません。
熟練度が上がれば治せる状態異常も増えますが、何が治せるか明記されないため非常に使い勝手が悪いです。
魔法 | Lv.1 | Lv.2 | Lv.3 | Lv.4 | Lv.5 | Lv.6 |
---|---|---|---|---|---|---|
バスナ (戦闘中の状態異常) | 毒 | 眠り | 沈黙 | 小人 | マヒ | 混乱 |
エスナ (永続の状態異常) | 暗闇・猛毒 | 呪い | 忘れる | カエル | 石化 | 戦闘不能 (HP1で蘇生) |
補足ですが、全体化して治療をする場合は+1~2レベル上の熟練度が必要になります。
まとめ
一言で言ってしまうと
『今のゲームと比べても遜色のない良さもあるけど、昔の尖った不便さもある古き良きRPG』
という印象が残りました。
適当に進めていくだけでもなんとかなるゲームではないので、戦略性があり考えることも多く、とても面白いゲームです。
ただ熟練度システムによる育成要素は楽しいのですが、隠しダンジョンやボスが居なくてそれを活かせる場面がないのが残念です。
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